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2009年07月26日

新しいこと

IT初心者に対してパソコンやインターネットを教えたり相談にのっている方々について、不思議に感じていることがあります。一度覚えた知識に固執して変化をきらう傾向があるように見受けられるのです。たとえばパソコンの基本ソフトに対してさまざまな設定をするコントロールパネルの表示方法は、Windows XPからカテゴリー表示と呼ぶスタイルに変わりました。それ以前から慣れている人のためにクラシック表示も用意されていて簡単に切り替えができます。数十個の設定項目がアイコンとして画面いっぱいに表示されるクラシック表示に対して、カテゴリー表示は大項目、中項目、小項目に分類して表示されます。それぞれの特徴を知ったうえで目的の項目の設定画面を開くとき、カテゴリー表示のほうが楽をしてはやく開けることは明らかですが、いわゆるベテランの多くはクラシック表示を好み、クラシック表示のほうがはやいと主張する方までいます。“慣れた方法のほうがはやい”ことは当然です。新しい方法を勉強し、慣れることで自分自身が楽になり、かつ、受講者や相談者に適切なアドバイスができるとは考えないようです。最大の言い訳は「どうせまた変わる」ということになるのでしょうか。生まれてはじめて購入するパソコンが最新機種であるIT初心者に対して、誠実に向き合うことはできているのでしょうか。

2009年07月17日

Windows 7勉強会に参加して

Windows 7勉強会があるというので参加しました。米国では10月22日発売が予定されていて、国内でもいずれ発売になると、Windows XPと2007年2月に発売されたWindows VISTAにWindows 7が加わって少なくとも3種類のOSの利用者が共存することになります。パソコン相談の内容、パソコン講座への期待が多様化するのは明らかです。関係のみなさんがWindows 7の特徴をどのようにとらえ、これから準備を進める心づもりか知りたいと思って参加しました。

参加して気づいたことはWindows VISTAを常用している参加者が少ないこと。一般にパソコンと長くかかわっているとこれまで積み上げた技術が陳腐化することを嫌って、新しい製品を拒絶したり、無意識に過小評価ないしネガティブキャンペーンに参加することは珍しくありません。一方、シニア世代のIT未経験者が初めてパソコンに触れるとき、最初に出会うパソコンがWindows XPよりWindows VISTA、さらにはWindows 7であるほうが幸せであることは言うまでもありません。今回の勉強会参加者は意識が高く、パソコンにかかわるボランティア活動を実際にしている方たちなので意外に感じました。

発売までまだ数カ月の猶予があることでもあり、より人に優しく、楽しくなったWindows 7をゆっくりと探ってみようと思います。